ちえちゃんのこと(3)

  • 2017.01.15 Sunday
  • 12:23
1月13日金曜日。
打ち合わせ中。
「旅立たれたようです」とLINEのポップアップ表示に気づいた。
ああ、とうとう。
私は泣かず、売上げやら何やらの話を続けた。

会社を出て
空を見上げて
月があんまり綺麗で、
「ちえちゃんが死んじゃった」
と報告してみた。
いつも目にするネオンやイルミネーション、舗道、信号。
いつもより静かにきらきらと瞬いて見えて、雑踏が、すれ違うひとの話し声が知らない国の言葉のように聞こえて、どこか知らない国を歩いているように感じた。

病室で「ありがとう」と泣かれて「ごめんね」と泣いて「またね」と笑いあった、あれが私たちの「LAST」だ。
最後で最新の時間。

哀しいとか悔しいとか残念とか淋しいとか
どんな言葉もピンとこない。

12月10日は、わたしの勤める(そしてちえちゃんが愛していた)会社の方針を嘆くLINEが来て

17日には保湿化粧品を送ってくれと頼まれた。

20日には、届いたセラムとトリートメントオイルがすごく良かった!
すぐなくなっちゃう!と喜び

22日には、腎ろうの手術したんだーと言われ
「こっちもインフルエンザなう」と返した

24日は、ちえちゃんのほうから「メリクリ」とスタンプを送ってきた。

きれいな夕焼け空や
娘の笑顔や
庭の花
可愛い犬の動画を
わたしは毎日送った。
「返信するのがプレッシャーになるからやめなさい」という人もいたけれど、「既読」になれば次の画像を送った。

大晦日の夕暮れの空の写真と
「HAPPY NEW YEAR」のメッセージは
ずっと未読のままだった。

それが「既読」になったのは、先週の水曜日、11日くらいだったと思う。
返事がなくてもホッとした。

今日そのアカウントから送られてきたメッセージは、ちえちゃん本人ではなかった。
会葬とか香典とか斎場とか
コトバがぷかぷかと浮かんで見えた。

「共通の友だち」にそのぷかぷかと浮かぶ単語を繋ぎ渡す。
覚悟していたから泣かない、わけではない。
辛さから解放されたんだから哀しいばかりじゃないんだ、と納得してるわけでもない。

布団に入って目を閉じて
思い返して見る。
夢の内容を思い返すみたいにどれもぼんやりしている。
ほら、あれ、あの大笑いしたの、あれってなんの時だっけ?
記憶は曖昧だ。
「ヤダ、マリちゃん!それはさぁ」
と答えてくれる本人がいない。
だって、ちえちゃん死んじゃったから。
ちえちゃん、死んじゃったんだ。
もう一度噛み締めたら
瞼の中が熱いものでいっぱいになり、端からダーダーこぼれ落ちた。

ちえちゃん、なんで死んじゃったんだよぅ。

走って走って走って
誰もいないところで
ワーンと泣けたらいいのに、と思った。
瞼の裏に浮かぶのは、
マンガのあいざわりくの最後のシーン。

夢をかなえたろか

  • 2017.01.10 Tuesday
  • 09:01
菅田将暉が転校生だったらいいなぁ。
いいよねぇ、と
娘ととろけながら見た。
「さんまと玉緒 あんたの夢かなえたろかSP」

これまでも
妻夫木聡がパパラッチに追われて
自分の部屋で匿う、とか
もこみちが出てくるのとかあった。
ジャニーズバージョンをないのが
さみしいが、
あったらあったで心穏やかじゃない人も多そうだからいいのか、まぁ。

叶わなくてもいい。
街頭で
「あなたの夢は何ですか」
と聞かれたら
なんて答えよう。

と、どーしよーもないことを考えている。

森田さんが同じ職場とか。
バイク便が森田さんだったら。
いつもいくサロンの美容師が森田さんだったら。
ああ、無理だ。
森田さんと小芝居をするよーなのは無理。
出会い頭に殺される、なら出来るか。
いやいやそんなの「叶えちゃダメ」だろ。
テレビ的に。

高木くんみたいな息子が欲しい、なら
どうか。
早くに産んでればイケそうだ。
つまみ食いする手をピシャリとやりたい。
脱衣所にスウェットを持っていきたい。
飲み会した夜、迎えに来させたい。

夢じゃなく
妄想じゃん。

叶えたい夢。
なんだろう。

ふりしぼって考えて出てきたのがこれ。

森田さんのソロコン開催。

コメレス

  • 2017.01.10 Tuesday
  • 08:53
■待子さま
お返事しそびれてました。
うんうん、ほんとうに。
生前葬のようでしたね。

パパとママの離婚、のようにも思えまた。
「どちらが悪いわけじゃない。進む道が違ったんだ」と言われるような。



2016→2017

  • 2017.01.06 Friday
  • 09:12
あけましておめでとうございます。

少々休みをいただき本日より出勤。
仕事があり、収入があること。
身体が自由に動くこと。
家族に愛され、仲間や上司にも恵まれていること。

私は幸せだ。

行きたくないものは行きたくない。

ちくしょー。
働きたくないぜ。

なんかもぅ、ぜーんぜん、ダメ。
年明けたらリセットして新しい自分!とかないから。

タモリさんに
「大切なのは引きずらないこと」と言われても、
色んなことをズルズル引きずってる。

♪新しい朝が来た
希望の朝だ
喜びに胸を開け 大空あおげ
ラジオの声に
健やかな胸を
この香る風に 開けよ
それ いちにぃさん!
・・・て
ラジオ体操の歌か。
いいなぁ。こんなふうに生きたいんだ、ほんとうは。

♪笑顔抱きしめ
悲しみすべて
街の中から消してしまえ
晴れ渡る空 昇っていこうよ
世界中がしあわせになれ

紅白も
カウコンも
良かったな。

SMAPはいなくても
SMAPを思う後輩たちの想いを感じた。

相葉ちゃんの涙にももらい泣き。

非ヲタの友だちから
「星野源を楽しみに紅白見てたけど、V6がかっこ良かった」
とLINEきた。

「WAになっておどろう」以外にもあるのになぁ、といつも思うけど
ウチの母親が
「あら、この人たちの曲なの?」とほざいてて歌い続ける意義を感じた。
石川さゆりの「天城越え」の如く。

「笑って〜笑って〜笑って〜」
そうね。
笑わないとね。

あ、キンキも良かった。
紅白似合ってた。
初出場感がなくて笑えたけど、
キンキの20年を想い名曲だなぁとしみじみした。

カウコンでは、
伊野尾くんの隣にいる剛くんがよかった。

拾い画


剛くんのキレのある「前向き!前向き!」も良かった。
アレ聞いてから出社すれば
もうちょい前向けたかもな。

岡本父子の2ショも微笑ましかった。
薮くん光くんの間で首が座ってない頃の圭人をちらと思い出した。
ぷぷぷ。

KAT-TUNがいないことは寂しかったけど、フルチャージを待つわ。

宇宙six
お母さんはもぅついていけませんが
「cosmic rescue」歌い継いで欲しい。

スカッとジャパンでは
岸くんが胸きゅんスカッとに出てた。
上田周平。
なんかピンと来ないし
岸くんぽくないなーとニヤニヤしながら見た。
もっと見たかった。
キャラクターを深堀りたくなった。
ボケたらこんな夢ばかり見ながら死にたい。

ワイドショーではまだSMAP。
「何があったか、真実をファンに説明して欲しいですよね」
みたいなことを言うコメンテーターに、
岩尾くんが
「ファンはクラウドファンディングで感謝の気持ちを伝えてる。語りたくないひとに、知りたい知りたいと騒いでるのはSMAPのファンじゃない」
みたいに言い放ってて良かった。


そんなこんなで
汐留着。

さぁ、働くか。

SMAP×SMAP 最終回

  • 2016.12.27 Tuesday
  • 08:29
2016年12月27日火曜日
朝から16度もある。
生暖かい風が吹いている。
泣き腫らしたあとの深呼吸みたいな天気。

魔法使いに何か大事なものを消されたような気分だ。
昨日と同じに見えて
確実に何かが足りない世界。

世界にはもっと大きくて深い悲しみがある。
「SMAPなんてどうでもいい」
そう言う人がいて
きっとそれは正しい。

けれど
ありきたりの日常に
ささやかな幸せが
そこかしこにキラキラと存在していることをSMAPはずっと伝えてくれていた気がする。

あの日
思い切って
自分のために
「がんばりましょう」のCDを買って
わたしは良かった。

CDウォークマンにセットして
会社へ向かった日を
ぼんやりと思い返す。

中居くんの、5人を数える指を
泣いている後ろ姿を

4人のあとを
歩き出す木村くんの佇まいを

忘れることはないと思う。

インフルA型

  • 2016.12.23 Friday
  • 15:58
色々書きたいことがあったのに
時間ばかり過ぎてしまいました。

毎日、
魂をすり減らすように働いていたら
気持ちが塞いできて
身体もだるくなってきて
風邪かなぁ?
鬱かなぁ?
えぃ!ここは気力で跳ね返そう!と
平気な振りして出社してみたら
どうにも辛くなり
医者に駆け込んだら
インフルエンザA型に感染してました。

ものすごく凹んでます。
職場のみんなに伝染してないといいけど。

予防接種、2回もトライしてワクチン売り切れだったの。
格安クリニックで。
高くても予約して打っときゃよかった。

早退して
タミフル飲んで
ひたすら寝たけど
からだじゅう痛い
かおじゅう痛いのです。
喉は裂けそうに痛い。
鼻の奥。
耳の奥。
目の奥。
奥歯。
後頭部が痛い。
腰が痛い。
肩が重い。
足がだるい。

こんなに辛いんだっけ。

熱いような
寒いような

だるいけど眠れない
でもいつの間にか寝ていて
見る夢は
昔飼っていた黒柴や
昔住んでいた家
娘の小さい頃

起きても少しフワフワしている。

みなさまもどうか
お気をつけて。

ちえちゃんのこと(2)

  • 2016.11.14 Monday
  • 20:39
さんざん悩んでアンジェリーナでモンブランを買った。
それから向日葵に似た花のブーケ。

知らない街を
バスで走る。

会ったら泣いてしまうのかなぁ、と思ったけれど
「まりちゃん!よく来たねー」
嬉しそうな笑顔につられて笑ってしまう。

鼻から管。
ニット帽。
細い手足。
「こんなんなっちゃった」
と言うけど、ぼやける。
私には、ちえちゃんでしかない。

モンブランを舐める用に、四つ葉のクローバーがついた陶器のスプーンも持参。
でも看護師さんからは「NG」・・・。
「飲み込まないから!舐めるだけだから!ね!」
一緒に訴えたけどダメだった。
校則違反の特例申請する女子高生みたいですごく可笑しい。
可笑しくて悲しい。

「剛ちゃんのお相手には誰がいい?」
とちえちゃんが聞く。
「そのコートいい色だね」
とちえちゃんが褒めてくれる。
「仕事多すぎじゃない?」
とちえちゃんが心配してくれる。
あの頃みたいに。

「ねぇ、私、死んだことに気づかなくて幽霊になっても仕事してたら言ってね。あんた、もう死んでるよ、て」
映画「ゴースト」が流行ったときに笑いあったことを思い出す。

「まりちゃん、私が気づかなかったら言ってね」
「やだよ、もったいない」
こんな時正しい答えは何なんだろう。

久々に会えた事実にシンプルに嬉しくなるときがある。
昔話が止まらない。
可笑しくて涙が出る。

「肉食べに行きたかったよー」
「パンケーキ行かなくちゃ」
の合間に
「お葬式はさ、家族だけでやろうと思って」
などと言う。

会社に対してダメ出しをしながら
「この期に及んでナンだけどね」
と言う。

ずっと隣にいたいけど
「暗くなるから帰りな」
と言われて
「じゃあまたね」
と立ち上がったら、握手を求められた。

声にならない声で言う。
「夢を見るの。私たち女子高生なの」

「まりちゃん、ありがとうね。
出会えて良かった。
一緒に働けて良かった。ありがとう」

私は返事が浮かばない。
浮かばないから「ごめんね」と言ってしまう。
何も出来なくてごめんね。
泣いてごめんね。
パンケーキの約束、ぐずぐずしててごめんね。
上手いツッコミが出来なくてごめんね。

病室が4人部屋だったから
声を殺して泣いた。
手があったかくて
「お願い。死なないで」
て思った。

ふたりで鼻をかんだ。
鼻セレブ。
「パンダかな」
「うさぎだよ」

ふりしぼって
「また来る」
と笑った。

また、会えますように。
まだ、会えますように。



だんだん夜になってゆく。



そうっと夜になればいい。
そうっと朝になって
そうっと明日になればいい。
そんなふうにして、どうか、まだ、そこにいて。

知らない街をバスが走る。
悲しくてたまらない。

剛くんの声で「テレパシー」が聞こえる。
どうして「バイバイ」なんて言うの。

ちえちゃんのこと(1)

  • 2016.11.14 Monday
  • 08:56
花椿が復刊した。

編集意図とはお構いなしに
わたしはわんわん泣きたくなった。
いい大人だし
外だから
泣けなくて
天井を向いて黒目をグリグリ動かして
涙を落とさないようにした。

巻頭の、おんなのこ2人が歩道橋にいる写真と最果タヒさんの詩に
わたしとちえちゃんを重ねあわせてしまったんだ。
(タヒさんの詩は全部が良くてひとつだけを摘みあげるのは難しい)

「花椿」が好きだったちえちゃんを、病院に見舞ったばかりだったから。

ちえちゃんがわたしの夢を見ると言い
「ふたりとも女子高生なの」
とLINEしてきた夜。
その日は、産休中の後輩が「赤ちゃんの名前」を知らせてくれた日でもあった。

歩道橋にならぶ若いおんなのこふたりと、赤ちゃんからはじまるタヒさんの詩。

最初ちえちゃんは「お見舞いに来て」とは言わなかった。
わたしと働いた日々が楽しかった、
わたしと会えてよかった、
ありがとうね。
と送ってきた。

「ありがとう」と言われる資格がないくらい自分が薄情な気がした。
こんな日が来ることを考えないわけではなかった。
知ってたじゃないか、と思う自分と、そんなことを想像してしまった自分。

ちえちゃんとわたしとカオリンゴと3人でパンケーキを食べに行こう、という約束がそのままになっていた。
私はドリフェスを楽しんでたし、
ちえちゃんのぶんまで頑張る!と誓った仕事に疲れていたし、
森田剛と宮沢りえの熱愛報道にザワザワしていた。
わたしがわたしの生活しか見ていなかったから、ちえちゃんがひとりで悪くなってしまった気がした。

「会いにいってもいい?」
「意識があるうちに会いたい」

「何か欲しいものある?」
「いらないいらない。胃も機能してない。腸もないから点滴なんだ」

パンケーキ、なんで行かなかったんだろう。

「じゃあ手ぶらでいく」
「うん。まりちゃんだけでいい」

「モンブラン」
「?」
「モンブラン食べたい。呑み込んだらいけないから口に含んで出さなきゃならないけど」

ああ、秋だね。
季節はこんなにも巡って。

わたしは思いつく限り美味しいモンブランを持っていこうと思う。
みゆき館か、アンジェリーナか。
それとも、小さい頃に食べたような、栗きんとんみたいな素朴なほうがいいのか。

秋の夜空。
栗の甘露煮みたいな月。

なぜ晴れないの

  • 2016.10.28 Friday
  • 21:57
恥ずかしいから畳みます。
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コメレス

  • 2016.10.28 Friday
  • 08:10
アリシマイチコさま

読んでくださりありがとう〜。
会場でもよぎりましたよ、すばるくんとイチコさん(セットで!)。

バンドのTOKIOや、
ボーカリストすばるくんならすんなり受け入れられるだろうけど
アラフォーアイドルのV6でも受け入れてもらえるのかな・・・とドキドキでしたよー。
みなさん、優しかった!
楽しんでくれてました。

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